こんにちは。小倉南はならび矯正歯科です。
今日はいくつか種類のある不正咬合について詳しく説明しようと思います。
まずは受け口(反対咬合)についてです。
子どもの受け口(反対咬合)とは?
「受け口」とは、下の前歯が上の前歯より前に出ている噛み合わせのことです。
歯科では「反対咬合(はんたいこうごう)」や「下顎前突(かがくぜんとつ)」と呼ばれます。
通常は上の前歯が下の前歯に少しかぶさる状態が理想的ですが、受け口ではその関係が逆になります。
「まだ乳歯だから様子を見ても大丈夫ですか?」
「そのうち自然に治りますか?」
このような質問をいただくことがありますが、受け口は成長とともに悪化するケースも少なくありません。
特に骨格的な問題が関係している場合は、早期発見・早期治療が非常に重要です。
なぜ受け口はよくないの?
受け口は見た目だけの問題ではありません。
1. 顎の成長バランスに影響する
子どもの顎は成長途中です。
受け口を放置すると、
- 下顎がさらに前方へ成長する
- 上顎の成長が抑制される
- 骨格的なズレが大きくなる
ことがあります。
小さい頃は軽度だった受け口が、思春期以降に大きな骨格性の受け口へ進行することもあります。
2. 食べ物をしっかり噛みにくい
前歯は食べ物を噛み切る役割があります。
受け口では前歯がうまく機能しないため、
- 麺類を噛み切りにくい
- サンドイッチやお肉を食べにくい
- 咀嚼効率が低下する
といった問題が起こる場合があります。
3. 発音に影響することがある
前歯の位置は発音にも関係しています。
受け口が強い場合、
- サ行
- タ行
- ラ行
などの発音が不明瞭になることがあります。
4. 見た目のコンプレックスにつながる
成長とともに、
- 顎が前に出て見える
- 横顔のバランスが崩れる
- 口元にコンプレックスを感じる
ことがあります。
小学校高学年から中学生になる頃には、見た目を気にするお子さんも増えてきます。
受け口を放置すると成長とともにどうなる?
受け口で最も注意したいのは「成長による悪化」です。
特に下顎は思春期に大きく成長します。
そのため、
幼児期
少し受け口気味
↓
小学生
前歯の反対咬合が目立つ
↓
中学生
下顎の突出感が強くなる
↓
成人
骨格性の受け口になる
という経過をたどることがあります。
成人になってから治療する場合は、
- 歯列矯正のみで改善できない
- 外科手術を併用する可能性がある
- 治療期間や負担が大きくなる
ケースもあります。
そのため、子どものうちに適切な治療介入を行うことが大切です。
子どもの受け口はいつ治療を始めるべき?
受け口は、矯正治療の中でも比較的早期の対応が推奨される不正咬合です。
一般的には、
- 3〜5歳頃
- 前歯の反対咬合に気付いた時
- 小学校入学前後
が相談の目安です。
もちろんすべてのお子さんがすぐに治療開始となるわけではありません。
大切なのは、
「今すぐ治療が必要なのか」
「経過観察でよいのか」
を専門医が判断することです。
早期治療のメリット
上顎の成長を促せる
成長期だからこそ、上顎の発育をサポートできる可能性があります。
下顎の過剰な前方成長を抑えられる
骨格のズレが大きくなる前に介入できるため、将来的な治療負担を軽減できます。
外科手術のリスクを減らせる
早期治療によって、将来の外科矯正の必要性を減らせるケースがあります。
心理的負担を軽減できる
見た目のコンプレックスが生じる前に改善できる可能性があります。
こんな症状があれば早めにご相談ください
次のような症状が見られる場合は、一度矯正歯科での相談をおすすめします。
- 前歯が反対に噛んでいる
- 下顎が前に出ているように見える
- 家族に受け口の方がいる
- 発音が気になる
- 食べ物を噛み切りにくそう
受け口は遺伝的要因が関係することも多いため、家族歴も重要な判断材料になります。
まとめ
子どもの受け口(反対咬合)は、成長によって改善することもありますが、逆に悪化するケースも少なくありません。
特に骨格的な受け口は、成長期のうちに適切な治療を行うことで改善の可能性が高まります。
「まだ小さいから大丈夫」と自己判断せず、気になった時点で矯正歯科へ相談することが大切です。
お子さまの健やかな成長と将来の美しい歯並びのために、早めのチェックをおすすめします。
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